昨日、不安定なまま私はトシフミに会った。

彼は言った。
「俺にはちゃんと甘えろ。」

涙が溢れて苦しい感情も吐き出してしまった。
本当は、こんな風に涙を流したり、弱音を吐くのが怖かった。

不安定な自分を知られるのが怖かった。
でも彼は私の話をきちんと訊いてくれた。

彼は優しく、でも力強い言葉で私を支えてくれた。
「ヒトミには俺達が居る。
 他にヒトミが大切にしてる友達だって居るだろう?
 それでいいんだよ。前を見なきゃ」

次の日(今日)の朝、元彼ヨシに前プレゼントしたネックレスが出てきた。
あの日互いのネックレスを返して以来目にも入らなかった。

もう持っていても仕方ないよな…
そう思って捨てる決意をした。

トシフミに頼んで今日もうちにきてもらい、
事情を説明すると近くの川原まで車を走らせてくれた。

川原にむかってネックレスを投げた。

ポチャン

「しょぼい音だなー」トシフミが言った。

「スッキリした?」
「うん」
やっとあのネックレスが手から離れてホッとした気がした。

しばらくして私はトシフミにうちまで送ってもらい、
キスをして帰った。

それから私はケータイに入ったままのヨシの登録を消した。
「彼氏」から「男友達」に登録が変わって以来、
なんだか妙にスッキリしない気持ちがあったから。

私はヨシの元へは戻らない。
戻る気すらおきない。

だって私にはトシフミが居る。
全力で愛せる人が居る。

それでいいんだ。

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